[感想]映画レビューブログ

これまで僕が映画館やDVDで鑑賞した映画の感想集

【マトリックス】Matrix (1999年 アメリカ)

マトリックス】Matrix (1999年 アメリカ)

コンピューター会社に勤務し、天才ハッカー「ネオ」でもあるアンダーソン(キアヌ・リーヴス)は、ある日、パソコンの画面に表示される奇妙なサインに、不思議に思いながらもそのサインの通りに行動する。
そして、信じられないような現実を語るモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)に出会う。
何と、人類は総てマトリックスというコンピュータに繋がれ、マトリックスからの電気信号により脳内で夢を見さされているというのだ。
急激なパラダイムシフトにより現実を拒絶するアンダーソンだったが…

監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーヴス
   『ハート・ブルー』『スウィート・ノーベンバー』

   『スピード』『ディアボロス』『地球が停止する日』
      『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ

   『コンスタンティン
   キャリー=アン・モス
   『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ
   ローレンス・フィッシュバーン
   『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ

①どんな時にお薦め?
スタイリッシュなSFを観るなら。

②何を描いた映画?      
全3部作の序章 人類はマトリックスというコンピューター(機械)に飼育管理され、仮想現実を見ているというのがこの映画の世界観。
しかも人類はコンピューターが動くためのバッテリーと同じ存在。
この1作目は、コンピューターに支配管理された人類の将来の救世主を発見、救出し人類が置かれている状況を理解させる。
それには当然葛藤がある。にわかに信じられない現実の数々。
そういう状況の連続の中、次第に"本当の現実"を信じるようになっていくネオの姿を描いているSF映画

③印象的なシーン(演出含む) ④印象的なセリフ(表情含む)

(個人的に)

モーフィアス達が作った仮想空間での体の使い方、戦闘技術を脳内で高速習得させるシーン。
ビルの屋上でエージェントが撃つ弾丸を、ネオ(キアヌ・リーヴス)が仰け反りながらかわすシーンで使用され話題になった撮影技法「バレットタイム
スタイリッシュなファッションに身を包んだ登場人物。
モーフィアス「ようこそ現実の世界へ」
モーフィアス「記憶とは何だ?脳に流れる電気信号に過ぎない」

⑤見どころ

(個人的に)

現実世界を知り徐々に変わって行くネオ(キアヌ・リーブス)の心境。

⑥ツッコミどころ

(個人的に)

マトリックスの中に入らなければコンピューターを破壊出来ないんでしょうか?

⑦笑えるポイント
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⑧ネタバレになるのでちょっとだけ…
モーフィアス達人類側にも裏切者が居ます。

⑨感想

個人的に、悪い夢を見ているなら覚めて欲しいと思う時があります。
この映画のような世界なら、夢から覚め機械に支配され窮地に追いやられている人類に戻る方がいいのか、それとも夢を現実と思わされて飼育され続ける人類でいた方がいいのか…
人生の記憶そのものがコンピューターによって管理されているなんて…
この映画ではコンピューターによる人類支配を救世主と共に壊しますが、
ならばそれを逆手にとって全てを知った上で、そういう空間で生きるというのは選択肢としてはどうなんでしょうか?

⑩Pick Up Music
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⑪観たのは劇場?DVD?
これは映画館の劇場スクリーンで観ました。

⑫その他関連
2作目『マトリックス リローデッド』3作目『マトリックス レボリューションズ』です。

【ラスト・サムライ】The Last Samurai

ラスト・サムライThe Last Samurai

 

明治維新直後の日本で、軍を近代化したい日本政府の要請を受け、
南北戦争の英雄オールグレン(トム・クルーズ)が招かれる。
ごう慢な態度で軍を教育するオールグレンだったが、反政府の侍たちとの戦に敗れ、
囚われの身となった山里で武士達と過ごす内に武士達の生き様に触れ、自らも甲冑を纏い武士達と共に近代化した政府軍に対し立ち上がる。
ハリウッドが描いた日本の歴史という点でも、画期的な一作である。

監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ
   『バニラ・スカイ』『ワルキューレ』『ナイト&デイ』『M:I』シリーズ
   渡辺 健
   『ラスト・サムライ』『インセプション』『ダレン・シャン
   真田 広之
   『ラスト・サムライ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『47RONIN』『ウルヴァリン:SAMURAI』『スピード・レーサー
   小雪 /他

①どんな時にお薦め?
ハリウッドが描く日本の武士道精神を観るなら。

②何を描いた映画?      
文明開化の真っ最中の日本で、それまで権力を持っていた刀を振るう武士達の時代から、近代兵器の軍隊を持つ日本帝国の時代へと日本を守る力が移り変わる中での武士達の葛藤を描くスペクタクル映画。

③印象的なシーン(演出含む) ④印象的なセリフ(表情含む)
自分の夫を殺したオールグレンの身の回りの世話をするたか(小雪)のシーン。
シーン全てが印象的なセリフや表情の連続。

⑤見どころ
終盤、近代兵器の日本軍と武士の騎馬隊が衝突。
戦いは近代兵器を持つ日本軍が勝利する。
敗れた武士の騎馬隊リーダー勝元は、その場で介錯をオールグレンに頼む。
そしてそれを観ていた日本軍側の兵達が深く頭を垂れる。
真田広之の殺陣。

⑥ツッコミどころ
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⑦笑えるポイント
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⑧ネタバレになるのでちょっとだけ…
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⑨感想
日本人俳優の活躍が良く映えた映画だと思います。
この映画で日本人俳優が、ハリウッドが誤解している日本人像(武士像、侍像)に対して注文を付け修正させたといわれているので、日本人として観ていて「それはないわ」というような気になる描写はほぼ無かったと思います。
細かい事を言えば無くはないですが…
真田広之の殺陣は流石ですし、身のこなし方や、立ち居振る舞い、考え方はこれが日本人、侍というものですと堂々と言える映画だと思います。
そういう意味で日本人としてこのラスト・サムライという映画は合格点です。

⑩Pick Up Music
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⑪観たのは劇場?DVD?
これは映画館の劇場スクリーンで観ました。

⑫その他関連
最後の合戦における真田広之の殺陣が余りに見事だった為に、
主役のトム・クルーズを食ってしまうという事で真田広之のシーンが大幅にカットされたらしい。

 

 

【レッド・サン】Red Sun (1971年 フランス  イタリア  スペイン)

【レッド・サン】Red Sun (1971年 フランス  イタリア  スペイン)

西部開拓時代のアメリカ、日本からの全権大使団がアメリカ大統領へ贈る宝刀と共に荒野を走る列車に乗り込んでいた。
しかし列車は突然強盗団に襲われ、宝刀は持ち去られ、護衛の武士も一人殺されてしまう。
大使は護衛武士の一人、黒田に宝刀奪還の使命を与えるが、強盗団のリーダー、ゴーシュに裏切られたリンクも黒田に同行する事になり、2人で強盗団を追う事になるのだが…

監督:テレンス・ヤング
出演:チャールズ・ブロンソン
   ウルスラ・アンドレス
   三船敏郎
   アラン・ドロン

◇映画レッドサンの感想「予告編トレーラーからは想像出来ない面白さ!」
この映画、つまらないと思う人もいれば、ハマる人は確実にハマりますよ!
しかし、残念ながらレッド・サンの予告編トレーラーでは
その本来ハマる人への面白さを殆んど予感させてくれません。
なので、見どころポイントを平たく言うと、ストーリーの売りの一つが、強盗団のボス、ゴーシュ(アラン・ドロン)を追うサムライの黒田(三船敏郎)と西部ガンマン、リンク(チャールズ・ブロンソン)という、そもそも価値観が異なり、お互いの利益も相反し、
お互い一歩も譲らない頑固な二人のコミカルなぶつかりあいの道中にあります。

中でもチャールズ・ブロンソン扮するどこか憎めないリンクの演技が見どころです。
そして、このレッド・サンは、クライマックスに近付くにつれ、見どころは徐々に変わっていきます。
まあ、後半は大体予想を裏切らないベタなラストとはなりますが、そこがまたいいところです。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最後はリンク(チャールズ・ブロンソン)が一番いいところを持っていきます。

尚、リンクを裏切った強盗団のボス、ゴーシュ(アラン・ドロン)の登場機会は、どちらかというと物語の最初と最後に集約され、あまり頻繁には出て来ません。

僕はこの映画、最初に見たのは子供の頃に水野晴晴朗の水曜ロードショーで見らしいのです。
父親がチャールズ・ブロンソンスティーブ・マックイーンの映画が好きだったので、
僕には記憶がありませんが、兄が言うには当時父と兄、そして僕の3人で茶の間で見たと言われています。
最近、アマゾンでレッド・サンのDVDを買って見直しているのですが、全編に流れるサウンドトラックBGMがなかなかとぼけたいい雰囲気で、僕のお気に入り映画のベスト30に入る作品です。

因みにこのレッド・サンは、フランス、イタリア、スペインの合作映画という事ですが、最初に日本から企画が持ち掛けられただけあって、サムライがキムチを食したり、
どこぞの国会議員の様に変な水の飲み方をするなどといったトンデモな映写はありませんのでご安心下さい。

【マイティ・ソー】Thor (2011年 アメリカ)

マイティ・ソー】Thor (2011年 アメリカ)

神の世界アスガルドの王の息子ソー(クリス・ヘムズワース)は最強の戦士だったが、ソーの王位継承儀式の際中、
フロスト・ジャイアントがアスガルドの宝物庫に進入、儀式を台無しにされたソーは父オーディン(アンソニー・ホプキンス)の制止を無視し
ヨトゥンヘイムに攻め込んだ。その結果、アスガルドはヨトゥンヘイムと開戦の危機を迎えた。
怒ったオーディンは罰としてソーの力を奪い、最強の武器ムジョルニアと共に地球に追放する。
やがて、地球に落とされ力を失ったソーの前に弟ロキが現れ、父オーディンの死を伝えるのだが…

監督:ケネス・ブラナー
出演:クリス・ヘムズワース
スノーホワイト』『アヴェンジャーズ』
   ナタリー・ポートマン
『レオン』『スター・ウォーズ Episode 』シリーズ、『ブーリン家の姉妹』
   トム・ヒドルストン
『アヴェンジャーズ』『戦火の馬』
   アンソニー・ホプキンス
アレキサンダー』『ライト』『マスク・オブ・ゾロ』『レジェンド・オブ・フォール』
   ステラン・スカルスガルド
  浅野忠信

①どんな時にお薦め?
マーベルコミックヒーローが活躍するSF映画を観るなら。

②何を描いた映画?      
ソー(クリス・ヘムズワース)が、王になるにはまだ早いと父オーディン(アンソニー・ホプキンス)に力を奪われて地球に落とされてから、
ソー自身が自分が王になる為に欠けていた物は何かという事を悟って、再びアスガルドに戻れるようになるというSF映画

③印象的なシーン(演出含む) ④印象的なセリフ(表情含む)
ソーが復活して、ムジョルニアがその手に飛んでくるシーン。

⑤見どころ
天文学者の女性 ジェーン(ナタリー・ポートマン)と、ソーの関係。
みるみる改心していくソーの姿。
火を吐く巨大な戦闘マシン[デストロイヤー]との戦闘。

⑥ツッコミどころ
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⑦笑えるポイント
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⑧ネタバレになるのでちょっとだけ…
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⑨感想
個人的に気になるんですが、
ソーが巨大な戦闘マシン[デストロイヤー]に顔を殴られた時の音、顎の骨折れたような音がしました。

⑩Pick Up Music
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⑪観たのは劇場?DVD?
これは劇場の大スクリーンで観ました。

⑫その他関連
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【ベンジャミン・バトン / 数奇な人生】The Curious Case of Benjamin Button

【ベンジャミン・バトン / 数奇な人生】The Curious Case of Benjamin Button

父親トーマス・バトンの手によって、施設の階段に置き去りにされた赤ん坊は、優しい黒人女性クィーニーの手で育てられる。
そして、クィーニーの働く老人施設で成長したベンジャミン(ブラッド・ピット)は、デイジー(ケイト・ブランシェット)と恋に落ちるが、
或る時、父親と名乗るトーマスという男が現れ、総てを聞かされる。
そしてベンジャミンは、その父親より譲り受けたボタン会社を売却、デイジーと共に暮らすようになる。
年齢を重ね若返っていくベンジャミンと、年相応に老いていくデイジー
同じ時間を歩めない2人のその後の人生は…

監督:デビッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット
   『ファイト・クラブ』『Mr.&Mrs.スミス』『トロイ』『カリフォルニア』
ケイト・ブランシェット
   『ロビン・フッド』『エリザベス』『エリザベス / ゴールデン・エイジ』『ロード・オブ・ザ・リング』3部作/他

①どんな時にお薦め?    


②何を描いた映画?      
80歳の老人で生まれ年齢を重ねるごとに若くなり、死ぬ時は赤ん坊という人生を与えられた男の人生を描いています。

③印象的なシーン(演出含む) ④印象的なセリフ(表情含む) 
ベンジャミンが赤ん坊の姿となり、老婆となったデイジーに抱かれこの世を去るシーン。

⑤見どころ  
老人のような外見の赤ちゃん、赤ちゃんのような外見で老人。

⑥ツッコミどころ
体の大きさは子供なのに、見た目が老人という不思議。
しかも顔は大人のサイズのまま。

⑦笑えるポイント
ブラピの顔サイズに老人でありながら子供という体系。

⑧ネタバレになるのでちょっとだけ…
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⑨感想
やる事はやってデイジーは妊娠、自分はどんどん若返り最後は赤ちゃんになってしまい一家を支えられなくなる…デイジーの前から姿を消す…
娘が生まれその娘とデイジーの元へ連絡が来る…10歳の少年となったベンジャミンは認知症
個人的にこんなことが実際にあったらと思うと何をどうしていいか分からなくなりそうで不安です。

⑩Pick Up Music
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⑪観たのは劇場?DVD?
これは映画館の劇場スクリーンで観ました。

⑫その他関連
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【ブラッド・ダイヤモンド】Blood Diamond

ブラッド・ダイヤモンド】Blood Diamond

内戦が続くアフリカ。
そこで反政府軍が集落を襲い、漁師のソロモンは妻子と生き別れてしまう。
採掘場に送られたソロモンは、そこで巨大なピンクダイヤの原石を見つける。
それに目を付けた密売人ダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、
ソロモンに近付くが、家族を取り戻したいソロモンと行動を共にする内、
紛争ダイヤモンドの真相を探るジャーナリスト、マディー(ジェニファー・コネリー)と出会い、
置かれた立場の違う3人の生き方が交錯し始める。
ブラッド・ダイヤモンドの現実問題に言及した社会派アクション映画。

監督:エドワード・ズウィック
出演:レオナルド・ディカプリオ
  『タイタニック』 『ディパーテッド』『インセプション』『シャッター・アイランド』『ワールド・オブ・ライズ』『仮面の男』
   ジェニファー・コネリー
  『フェノミナ』『地球が静止する日』『ハルク』
   アーノルド・ヴォスルー
  『ダークマン2』『ハムナプトラ/砂漠の都』/他

①どんな時にお薦め?    
ブラッドダイヤモンドの現実問題に言及した映画はこれです。

②何を描いた映画?      
革命統一戦線から武器調達と引き換えにダイヤを受け取るアーチャーが、紛争地域の漁師ソロモンとその息子ディアに出会い、
紛争ダイヤの密輸を追うジャーナリストに真実を託す物語。

③印象的なシーン(演出含む) ④印象的なセリフ(表情含む) 
腕を斧で切断するシーン。
洗脳された子供達が反政府組織の一員となり荒廃していくシーン。
漁師ソロモンが洗脳された我が息子ディアを救いにダイヤモンド採掘場に忍び込むシーン。

⑤見どころ  
アーチャーはソロモンからピンクダイヤの在り処を聞き出し、横取りしようと考えていたが、
被弾し衰弱し始めたアーチャーはソロモンにピンクダイヤを渡し、囮になってソロモンとディアの逃げる時間を作って息絶えるところ。

⑥ツッコミどころ
コッツィー大佐、またの名をイムホテップと言いますか?
※俳優アーノルド・ヴォスルー、ハムナプトラでイムホテップを演じていました。

⑦笑えるポイント
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⑧ネタバレになるのでちょっとだけ…
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⑨感想
革命統一戦線に村が襲われた時、腕を切断される村人達。
生々し過ぎて映画と思えませんでした。

⑩Pick Up Music
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⑪観たのは劇場?DVD?
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⑫その他関連
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【ファンタスティック・フォー 超能力ユニット】Fantastic Four (2005年 アメリカ)

ファンタスティック・フォー 超能力ユニット】Fantastic Four (2005年 アメリカ)

人類の進化を解明する為に実業家ビクター(ジュリアン・マクマホン)の資金の下、
宇宙雲の研究をしていた科学者リード(ヨアン・グリフィズ)と、その元恋人スー(ジェシカ・アルバ)、弟のジョニー(クリス・エヴァンス)、宇宙飛行士ベン(マイケル・チクリス)達は、計算外に早く出現した宇宙雲の未知の高エネルギー体に接触、DNAレベルで細胞が変化!
その結果、それぞれが超人的な能力を持つようになり…

監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ
   『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』『キング・アーサー

   『サンクタム』『タイタニック
   ジェシカ・アルバ
   『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』
   クリス・エヴァンス
   『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』『キャプテン・アメリカ

   『アヴェンジャーズ』
   マイケル・チクリス
   『ザ・シールド ルール無用の警察バッジ』TVシリーズ
   ジュリアン・マクマホン
   『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』『シャッフル』 /他

この映画はコミックからの映画化ですが、ヒーローが単体ではなくチームで活躍するタイプのSF映画です。
マーベルコミックからの映画化で、人によっては同じような展開に飽きてくる可能性もありますが、ヒーローものが好きな方にとってはお約束の展開なので問題無しです。
そういう展開が「飽きた」と感じる方がいるかもしれませんが…
ビクターに扮している俳優ジュリアン・マクマホンの雰囲気で、このキャラクターが後に敵になると思ったらやはりそうなりました。
この映画は、予算をかけて起こしたプロジェクトでビクターは大損害、地位も名声も失い、一方、注目され評価が上がるリード(ヨアン・グリフィズ)、スー(ジェシカ・アルバ)、ジョニー(クリス・エヴァンス)、ベン(マイケル・チクリス)に対し憎しみを覚えるビクター(ジュリアン・マクマホン)というストーリー展開です。
ビクターも一緒に能力を得ているんですが、ビクターは悪い方に能力を使い[殴られたいキャラクター]になります。
能力を得た4人と敵になるビクターとの戦いがメインですが、人間ドラマも要所に入ってます。
ザ・シングになって外見が岩男になったベンに対して別れを決心する彼女…その外見でベンの事を理解する女性の登場。
アクション中心ですが、それぞれの心境や思いは随所に出てきます。
初めはこの能力を疎ましいと思っていた4人が、その能力を使って世の中に貢献することを良しとしていくあたりの葛藤が見どころだと思います。
真面目なリード、慎重なスー、深刻に考えないジョニー、元に戻りたいベン、復讐に燃えるビクター、これだけそれぞれの思いがあるので見た目以上に人間関係は複雑です。
ヒーロー単体主役ものと違い、能力を持った主役キャラクターが複数居るので、絡みが多くなり面白いです。
評価★★★★★