[感想]映画レビューブログ

これまで僕が映画館やDVDで鑑賞した映画の感想集

【レッド・サン】Red Sun (1971年 フランス  イタリア  スペイン)

【レッド・サン】Red Sun (1971年 フランス  イタリア  スペイン)

西部開拓時代のアメリカ、日本からの全権大使団がアメリカ大統領へ贈る宝刀と共に荒野を走る列車に乗り込んでいた。
しかし列車は突然強盗団に襲われ、宝刀は持ち去られ、護衛の武士も一人殺されてしまう。
大使は護衛武士の一人、黒田に宝刀奪還の使命を与えるが、強盗団のリーダー、ゴーシュに裏切られたリンクも黒田に同行する事になり、2人で強盗団を追う事になるのだが…

監督:テレンス・ヤング
出演:チャールズ・ブロンソン
   ウルスラ・アンドレス
   三船敏郎
   アラン・ドロン

◇映画レッドサンの感想「予告編トレーラーからは想像出来ない面白さ!」
この映画、つまらないと思う人もいれば、ハマる人は確実にハマりますよ!
しかし、残念ながらレッド・サンの予告編トレーラーでは
その本来ハマる人への面白さを殆んど予感させてくれません。
なので、見どころポイントを平たく言うと、ストーリーの売りの一つが、強盗団のボス、ゴーシュ(アラン・ドロン)を追うサムライの黒田(三船敏郎)と西部ガンマン、リンク(チャールズ・ブロンソン)という、そもそも価値観が異なり、お互いの利益も相反し、
お互い一歩も譲らない頑固な二人のコミカルなぶつかりあいの道中にあります。

中でもチャールズ・ブロンソン扮するどこか憎めないリンクの演技が見どころです。
そして、このレッド・サンは、クライマックスに近付くにつれ、見どころは徐々に変わっていきます。
まあ、後半は大体予想を裏切らないベタなラストとはなりますが、そこがまたいいところです。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最後はリンク(チャールズ・ブロンソン)が一番いいところを持っていきます。

尚、リンクを裏切った強盗団のボス、ゴーシュ(アラン・ドロン)の登場機会は、どちらかというと物語の最初と最後に集約され、あまり頻繁には出て来ません。

僕はこの映画、最初に見たのは子供の頃に水野晴晴朗の水曜ロードショーで見らしいのです。
父親がチャールズ・ブロンソンスティーブ・マックイーンの映画が好きだったので、
僕には記憶がありませんが、兄が言うには当時父と兄、そして僕の3人で茶の間で見たと言われています。
最近、アマゾンでレッド・サンのDVDを買って見直しているのですが、全編に流れるサウンドトラックBGMがなかなかとぼけたいい雰囲気で、僕のお気に入り映画のベスト30に入る作品です。

因みにこのレッド・サンは、フランス、イタリア、スペインの合作映画という事ですが、最初に日本から企画が持ち掛けられただけあって、サムライがキムチを食したり、
どこぞの国会議員の様に変な水の飲み方をするなどといったトンデモな映写はありませんのでご安心下さい。