[感想]映画レビューブログ

これまで僕が映画館やDVDで鑑賞した映画の感想集

【魔法使いの弟子】The Sorcerer's Apprentice (2010年 アメリカ)

魔法使いの弟子】The Sorcerer's Apprentice (2010年 アメリカ)

善の魔法使い「マーリニアンズ」と邪悪な魔法使い「モルガニアンズ」の時を超えて繰り広げられてきた魔法大戦争
善の魔法使いマーリンの弟子であるバルサザール(ニコラス・ケイジ)は、今は無きマーリンの後継者を1000年間探し続けてきた。
そして現代のニューヨークでその「選ばれし者」を発見するが、その「選ばれし者」は悪と戦うどころかケンカもした事が無い物理オタクの大学生デイヴ(ジェイ・バルチェル)だった。
バルサザールはデイヴに事情を話し徹底的に魔法の技を仕込もうとするが…

監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ  
   『ゴーストライダー』『コレリ大尉のマンドリン』『フェイス・オフ』
   ジェイ・バルチェル
   アルフレッド・モリナ
   『スパイダーマン2』
   テリーサ・パーマー
   モニカ・ベルッチ  
   『マトリックス/リローデッド』『ブラザーズ・グリム

この映画は、ファンタジーとアクションが好きな人にはハマるかも知れません。
トレーラーを観て実際に本編を観た時の温度差というのはあまりなく、トレーラーを観て受けた印象がほぼそのまま本編の印象になります。
デイヴ役の俳優ジェイ・バルチェルは正直、僕は全然知らなかったし、彼女であるベッキー(テリーサ・パーマー)も全く知らない女優でしたが、ストーリーが進むにつれ、バルサザールと物理オタクの大学生デイヴのやりとり、ベッキーとの絡みが面白くなり気にならなくなりました。
この映画の見どころは、平たく言うとバルサザールの言う事がイマイチよく分かっていないデイヴの思考と言動が巻き起こす想定外のトラブルで、そのトラブルをニコラス・ケイジ扮するバルサザールの魔法と知恵で解決するところです。
ストーリーが進むにつれデイヴが成長し、大魔法使いマーリンになっていく過程が見どころになっていきます。
あと、ベッキーがインテリで謎めいた事をするデイヴに惹かれていくあたりも同時に見どころになると思います。
この映画は勿論、ニコラス・ケイジが出ている映画は個人的評価かも知れませんがハズレ無しが多い印象です。

補足として、洋楽を聴く方がいるなら、劇中、Depeche ModeというUKバンドのグループ名が出てきます。
兎に角、この【魔法使いの弟子】はファンタジーとアクションをベースに、そこにロマンスの要素が程よく含まれていて、結末は正義が勝つというベタな終わり方ですが、僕のお気に入り映画ベストに入る作品です。

 

 

【25年目のキス】Never Been Kissed (1999年 アメリカ)

25年目のキス】Never Been Kissed (1999年 アメリカ)

新聞社のコピーエディター、25歳のジョジー(ドリュー・バリモア)は、
初の記者仕事として10代の実態をリポートする為、年齢を偽って高校に潜入する。
高校時代は不人気のガリ勉、第二の高校生活もドジったりいじめられたりと散々な有様。
そんな姉をサポートする為、野球への夢を捨てられない弟のロブ(デヴィッド・アークエット)も同じ高校に潜入する。
ロブの活躍により人気者になったジェシーだったが…
ドリュー・バリモアが主演と製作総指揮を務めたラブストーリー。

監督:ラジャ・ゴズネル
出演:ドリュー・バリモア
   デヴィッド・アークエット
   ジョン・C・ライリー
   リーリー・ソビエスキー
   マイケル・ヴァルタン

この映画、これは面白いと思う人とさほど面白くないと思う人に分かれると思います。
僕は後者の方です。
というのも、この映画はラブストーリーなんですが、個人的に「え?この先生とのロマンスだったの?」という感じで、先生とのラブストーリーというにはその先生との絡みがあまりにも少なく、ジェシー(ドリュー・バリモア)がアルディス(リーリー・ソビエスキー)と仲良くなったかと思ったら、今度は人気者グループのカースティン(ジェシカ・アルバ)達と仲良くなって、アルディスから敵視されたりして、そっちの方の展開が多かったので、まさかこの先生とのラブストーリーという感じがあまりしませんでした。
弟ロブの登場で姉ジェシーの周りからの評価がそれまでの不人気から一転好印象にガラッと変わり、男子生徒から誘われたりするあたりが、この映画の見どころではあるんですが「誰とのロマンス?え、この先生と?そんなシーンそれほどありましたか」感が否めません。
が、それでも複数の伏線はラスト前までにはちゃんと解消しており、さすがハリウッド映画だと思いました。
原題はNever been kissed(キスをしたことがない)ですが、それを【25年目のキス】とあてるあたり、プロですねぇ。
最後まで観たらそういう邦題にした方がニュアンス的に合ってる気がします。

あと、日本映画にはないノリの会話として気に入ってるシーンがあります。
~姉ジェシーと弟ロブの会話~
ジェシー「(高校生とそんな事になったら)犯罪よ」
とロブに対してジェシーは言ったものの、自分の方も高校生の男子から告白され、
ロブが「ムショで会おうぜ。ミセスロビンソン」と姉ジェシーに言い返したところ。
評価★★★です。

【96時間】Taken (2008年 フランス アメリカ)

【96時間】Taken (2008年 フランス アメリカ)

凄腕ボディガードのブライアン(リーアム・ニーソン)は、仕事柄、娘キム(マギー・グレイス)が友人とヨーロッパ旅行をする事に反対。
あまりに懇願する娘と妻の頼みに、条件付で仕方なく許可を出すブライアン。
旅先のホテルに到着したキムと友人に見ず知らずの青年が親しげに近付く。
好意的に接近してきた青年に、開放的になっている2人は警戒心も無くプライバシーに関わる事を口にしてしまう。
その後、何の警戒心も持たぬままホテルにチェックインし寛ぐ2人だったが…
リーアム・ニーソン主演で描くサスペンス・アクション。

監督:ピエール・モレル
出演:リーアム・ニーソン
  『キングダム・オブ・ヘヴン』

  『スター・ウォーズ Episode1 ファントム・メナス』『レ・ミゼラブル
   マギー・グレイス
  『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』

  『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
   ファムケ・ヤンセン
  『X-MEN』『X-MEN 2』『X-MEN ファイナル・デシジョン』

この映画は、娘を誘拐した組織を元CIA工作員の父親ブライアン(リーアム・ニーソン)が、情け容赦なく犯人達を小気味よく抹殺していくサスペンス要素もある面白いアクション映画です。
見どころとしては、元CIA工作員の父親が娘を誘拐した犯人達に対して、
観ている側がそうしたいであろう事、言いたいであろう事を実行してくれるところにあります。
それともう一つ、僅かな手掛かりから犯人を特定し追い詰めていく過程です。
ネタバレになりますが印象的なところとしては、娘の居場所を突き止めたブライアンが、犯人の1人を拷問にかけ「お前を信じる。だが死んでもらう」と言って拷問器に電流を流す場面。
オークション支配人の「恨みは無いんだ」に対し「恨みしかない」、犯人の富豪が「交渉…」と言いかけて即座に頭を撃つ等爽快なシーンが多いです。

僕ではなく知り合いが言ってましたが、この映画はサスペンス・アクション映画としてとても面白くて不満がない。
…母と娘がxスである以外は…との事です。

もう一度言います、僕が言ったのではありませんよ。
評価★★★★★

【恋におちたシェイクスピア】Shakespeare in Love (1998年 アメリカ  イギリス)

 【恋におちたシェイクスピアShakespeare in Love (1998年 アメリカ  イギリス)

スランプに陥りペンが止まってしまった舞台作家ウィリアム・シェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)は、あるパーティで、貴族のヴァイオラ嬢(グウィネス・パルトロウ)に一目惚れ。
やがて、シェイクスピアのファンであるヴァイオラ嬢が、美青年トマス・ケント(グウィネス・パルトロウ)に成り済まし稽古場に現れる。
そうとは知らずトマス・ケントに稽古をつけるシェイクスピア
だが、ひょんな事からトマス・ケントと憧れのヴァイオラが同一人物である事を知ったシェイクスピアヴァイオラと猛烈な恋に落ちるが…
16世紀末のイギリスを舞台にしたラブストーリー。

監督:ジョン・マッデン
出演:ジョセフ・ファインズ
   『スターリングラード
   グウィネス・パルトロウ
   『アイアンマン』『アイアンマン 2』
   ジェフリー・ラッシュ
   『レ・ミゼラブル
   ベン・アフレック
   『デアデビル』『パール・ハーバー
   コリン・ファース

この映画は、劇作家シェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)の秘められた恋の行方を描いています。
ラブストーリーなのでドンパチはありません。
芝居好きのヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)と演劇作家のシェイクスピアが演劇を通して密かに恋心を育んでいくんですが、この当時は風紀上の問題で女性が舞台に立つ事が出来ない時代。
そんな時代に、風紀違反と知りつつシェイクスピアヴァイオラをトマス・ケント(グウィネス・パルトロウ)という男として舞台に立たせ、あろうことか隠れてたとはいえ、演劇小屋の中でトマス・ケントといちゃついたり、そんな所を他の仲間に見られたら、このシェイクスピアは男と肉体関係があると思われるか、風紀違反をしているかのどちらかになる訳です。
それがいつバレるのか、それともバレないのか、それがこの映画の見どころです。
それとシェイクスピアウェセックス卿(コリン・ファース)との対決シーンで、
シェイクスピアが舞台上で後退りしながら足を踏み外し、胸と口を強打するシーンは演技を超えて生々し過ぎると思います。

【冷たい月を抱く女】Malice (1993年 アメリカ カナダ)

冷たい月を抱く女】Malice (1993年 アメリカ  カナダ)

学長補佐アンディ(ビル・プルマン)の妻トレイシー(ニコール・キッドマン)は、
子供が出来ない事を気にしていたが、或る日トレイシーの腹部に激痛が走る。
即、外科医ディッグ(アレック・ボールドウィン)に連絡、緊急手術を開始。
だが、手術の際、卵巣まで摘出されたトレイシーは、外科医ディッグに対し訴訟を起こし、摘出許可を出した夫アンディとも「別居する」と言う。
そしてその後、アンディはトレイシーとディッグの「屈辱的なある事実」を知るのだった!!

監督:ハロルド・ベッカー
出演:ニコール・キッドマン
      アレック・ボールドウィン
      ビル・プルマン

この映画は、誰が誰と組んでアンディ(ビル・プルマン)をはめたのかという、サスペンス映画です。
レイプ殺人事件がストーリーに大きく関わってくるのかと思ったら、全然本筋とは関係無し。
アンディが無精子症であるという事が検査で判明するという「振り」であるという事に後で気付きました。
この話は、平たく言うとアンディがトレイシー(ニコール・キッドマン)に騙されていたという事。
旦那のアンディはレイプ犯に仕立て上げられ、妻トレイシーには浮気され、その浮気相手が自分の同級生ジェッド(アレック・ボールドウィン)、そのジェッドとトレイシーがよろしくやる場面を目撃…もう踏んだり蹴ったり。
してやられてばかりの大人しいアンディが、トレイシーとジェッドにどう仕返しをするかが見どころですが、この2人が共謀していたのかと思いきやジェッドもトレイシーに撃ち殺されるし。
トレイシーと誰がアンディをはめたのか、それともトレイシー単独なのか?
この最後まで分からない展開が好きな人にはもってこいの一本です。

【揺りかごを揺らす手】The Hand That Rocks The Cradle (1992年 アメリカ)

【揺りかごを揺らす手】The Hand That Rocks The Cradle (1992年 アメリカ)

妊婦クレア(アナベラ・シオラ)は診察中、医師に猥褻行為を受けたと訴えを起こす。
数日後、その医師は自殺してしまう。
自殺した医師の妻ペイトン(レベッカ・デ・モーネイ)は、そのショックから流産。
そんなペイトンが、自分とは対照的に赤ちゃん誕生に幸せいっぱいのクレアを知った時、世にも恐ろしいペイトンの復讐劇が始まる。
レベッカ・デモーネイ、アナベラ・シオラ共演のサイコスリラー映画。

監督:カーティス・ハンソン
出演:アナベラ・シオラ
   レベッカ・デモーネイ
   マット・マッコイ

この映画は、ペイトン(レベッカ・デモーネイ)がお腹の子、夫、財産等全てを失い、その切欠を作ったクレア(アナベラ・シオラ)が許せず逆恨みし復讐する映画ですが、この手のサイコスリラーが好きという方にはハマる映画だと思います。
ペイトンが、クレアが雇っている知的障害者の男を貶める工作、クレアの夫とクレアの親友が浮気しているように仕組む、自分の秘密に迫る人物を殺害等、女性の恨みの怖さが出ています。
まさにサイコスリラー、バンバン人を殺す映画ではないですが、怖さはそういう所から来るだけではないというのが分かる映画です。
この映画に出ているペイトンのイメージでレベッカ・デモーネイを見てしまうので、この人はそういう事をする人なんだと思ってしまったこともありました。
そのくらいこの映画のペイトンのイメージは強烈でした。
この映画以降、あまり他の映画に出ているのを見かけませんが、もし出ているのを見たとしても真っ先に頭に浮かぶのがレベッカ・デモーネイ=ペイトン=ゆりかごを揺らす手=逆恨みの狂気です。

【天使にラブソングを…】Sister Act (1992年 アメリカ)

天使にラブソングを…】Sister Act (1992年 アメリカ)

リノにあるクラブ「ムーンライトラウンジ」で、しがないクラブ歌手として働いているデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ある日、ギャングのボスであり愛人でもあるヴィンス(ハーヴェイ・カイテル)が、裏切り者を始末する現場を目撃、ヴィンスに命を狙われる羽目に。
重要参考人として警察に保護されたデロリスは、ヴィンスの裁判の日まで身を隠すためカトリック系の聖キャサリン修道院でシスター・メアリー・クラレンスとして匿われる事になるが…

監督:エミール・アルドリーノ
出演:ウーピー・ゴールドバーグ
   マギー・スミス
   キャシー・ナジミー
   ウェンディ・マッケナ
   ハーヴェイ・カイテル

この映画は、しがないクラブ歌手デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)が、かくまわれた修道院で巻き起こす騒動を描いたコメディ映画です。
シスターたちとは初めはギクシャクしているが、歌を通じて徐々にシスターたちに認められ評価がどんどん良くなっていく過程とラストの聖歌隊パフォーマンスが見どころです。
主演女優ウーピー・ゴールドバーグ扮するデロリスの表情や「そうそう、そういう風になった時はそういう言い方やそういう態度をするわ」とつい思ってしまうような場面も同様です。
このデロリスの表情や言い方、言う内容で面白い一例を挙げるなら、ヴィンス(ハーヴェイ・カイテル)が逮捕された時に、デロリスが一言恨みを言おうとしたら、他のシスターに諭されて嫌々に「Bless you」と言いたくない事を言う時の言い方とその態度等。
こういう部分がこの映画の面白さの一つなのでこういうのが好きな方はハマると思います。
教会の中、酒場、カジノと、場面が多く変化があり飽きません。
ラストの法王の前で聖歌隊が聖歌を歌うシーンは何とも言えないすがすがしさがあります。